行ってみよう京都・滋賀・奈良

京都 衣笠山の麓



 今回の「京都に学び京都で遊ぶ」は、京都の北部を紹介しましょう。衣笠山の麓を廻るコースになります。先ずは京都観光の目玉である、金閣寺です。正式には鹿苑寺と言いますが、通称の金閣寺が有名です。臨済宗相国寺派の寺院であり、銀閣寺も同じ系列になります。足利義満が北山山荘として建設し、後に夢窓礎石を開山として鹿苑寺に変わりました。舎利殿は3層からなり、1階は寝殿造り、2階は書院造り、3階は禅宗風の構造になっています。南から池を隔てて見た景色がとりわけ見事ですね。


金閣寺舎利殿

銀閣寺

 金閣寺から歩いて10分ほどで立命館大学衣笠キャンパスにたどり着きます。この入り口に立命館大学国際平和ミュージアムがあります。建物に入ると、入り口に向かって「わだつみの像」と「火の鳥」が描かれています。地下室は展示場になっていて、庶民の目線で戦争の有様が紹介されています。是非、訪問して欲しい処です。


国際平和ミュージアム

わだつみの像と火の鳥

 立命館大学のキャンパスを通り抜けて南側に出ると、等持院はすぐ見つかります。
 等持院は足利尊氏が創建したお寺で、以前は御池・柳馬場にありました。焼失後ここが等持院となり、尊氏の菩提所になったのです。方丈は妙心寺の海福院を移転再建したもので、うぐいす張りといわれ、歩けばキュ、キュと音がします。方丈奥の霊光殿は足利歴代将軍の等身大木像が安置されています。


足利義政の木像

足利尊氏の墓

 等持院は作家の水上勉が小僧さんとして修行した寺でもあります。相国寺の瑞春院を逃げ出してこのお寺で勤めた訳です。「雁の寺」「金閣炎上」などのモデルとも言われています。「飢餓海峡」は洞爺丸転覆を舞台にした推理小説として覚えている人も多いかもしれません。ここからさらに立命館大学のキャンパスを北に抜けると竜安寺に着きます。

竜安寺の入り口

竜安寺の石庭

 龍安寺は妙心寺派の塔頭で最盛時は京福電鉄あたりまで境内だったそうです。細川勝元が義天和尚を開山として禅寺に改めました。石庭は白砂に15個の石を配した名園で、いつも観光客が並んで見ています。土塀外の桜が満開になると一段と引き立つように思います。

 竜安寺は妙心寺の一部でした。ここから南に下ると妙心寺になります。臨済宗妙心寺派の本山で、開創は1337年に遡り、花園天皇が無相大師を開山としたのが始まりだそうです。禅宗の伽藍配置を色濃く残している構造で、大徳寺どうよう40以上の塔頭があります。

 この法堂の天井に、狩野探幽の傑作雲竜の図があります。八方睨みの龍は迫力満点、法堂で座禅する機会があればこの画を堪能できそうです。三門の隣にある退蔵院には是非おいでください。国宝の瓢鮎図はここにありました。鮎はアユではなく、ナマズです。史跡名勝庭園の枯山水は、狩野元信の作品、小さいながら気品が漂っています。


法堂

枯山水

庭園

 妙心寺を北に抜けて、竜安寺を西に向うと、すぐ仁和寺の山門が見えてきます。仁和寺は真言宗御室派の総本山になります。創立者は宇多天皇であり、皇室とゆかりの深い寺になります。応仁の乱で消失しますが、江戸時代に再建され、現在の金堂は当時の御所の紫宸殿にあたるのです。御室の桜も有名で、京都の遅咲き桜として知られています。


山門

金堂

五重の塔

御室の桜