教職員ネットワーク

トップページ > 教職員ネットワーク > 全国教職員セミナー参加報告

全国教職員セミナー参加報告

日 程 2014年9月5日(金)- 6日(土)/ 被災地視察 7日(日)
会 場 福島大学、コラッセ福島および被災地
参加者 京滋・奈良9会員25名/全体で284名参加
 5日、福島大学を会場に「2014全国教職員セミナーin福島」が開催された。玉教職員委員長の開会挨拶につづいて中井勝己福島大学長より開催校を代表しての挨拶があった。庄司連合会会長の挨拶のあと、「いま福島で生きる意味」と題して東北ブロック運営委員長の清水修二先生の記念講演があった。
 続いて玉井教職員副委員長より「教職員委員会の組織づくりに向けた展開と到達点」について組織報告があった。

 休憩のあとシンポジウム「協同の原点に立ち返る」があった。パネリストは以下の4名。
1. 千葉悦子福島大学副学長から、福島での原発被害の特徴と、被災当事者の多様なとりくみと教訓について発言があった。
2. 田中康治東北ブロック事務局長から、福島大学生協での学生委員会をはじめとした生協関係者の活動、震災直後の大学生協の被災者支援の活動が報告がされた。
3. 滝川好夫神戸大学教授・全国教職員委員から、大学生協の課題と潜在可能性について、率直な提起をふくめた報告があった。
4. 大高研道聖学院大学教授・学長補佐から、自身の生い立ちと協同組合との出会いにふれつつ、協同組合の社会的使命についての問題提起がなされた。
全体会場ロビーでは、全国の会員生協から持ち込まれたオリジナルグッズについて投票がおこなわれた。 全体討議終了後、福島大学生協食堂で参加者懇親会があった。
藤居本家
 6日、会場をコラッセ福島に移して午前中、6分科会が開催された。
1. 大学生協の学びと成長事業のとりくみ
2. 生きる基本、健康な身体と心をどう育むか
3. 環境活動をすすめるために
4. 今こそ平和のとりくみを
5. 読書推進のために教職員が生協に協力できること
今山ブロック教職員委員長は第1クールで、『図書館と生協との連携による読書推進-大学らしい本屋をめざして』、また第2クールでは『「大学らしい本屋」をめざすBOOKイベントの挑戦』のテーマで京大生協ルネの大島店長とともに京大生協での読書推進活動について報告した。
6. 教職員の組織づくりと、活動の活性化をめざす理念と方法
 午後、特別分科会「原子力災害からの復興に向けた協同の力」があった。コープふくしまから食品の放射能汚染に対して福島県の農産物を支えるとりくみ、郡山医療生協から住民の健康をまもるとりくみ、福島県生協連は関東大震災での賀川豊彦の精神に学んだとりくみ、福島大学小山ゼミ学生から「おかわり農園~学生が創る福島のこめみらい」についての活動報告がなされたあと全体討論がおこなわれた。
写真 写真
 7日、オプション企画として、ルート1「福島現地視察」、ルート2「福島被災地訪問」があった。ルート1に参加し、伊達市霊山町小国地区での放射線汚染被害に対して地区ぐるみで地域再生に取り組んでおられる「放射能からきれいな小国を取り戻す会」の活動を聞いた。放射能汚染という『見えない不安』のなかで、ややもすればバラバラになってしまいがちな住民の思いがあるなかで、地域ぐるみで「線量マップ」を作成、福島大学などとも連携して安心・安全な農作物づくりをすすめておられる経験をお聞きした。
写真 写真
 南相馬市への移動途中、飯舘村の道路わきに、【農産物の放射線レベル測定値】「除染」で取り除かれ積み上げられた汚染物の黒いバッグが異様な存在感を示していた。
 南相馬市では放射能汚染のもとで子どもがいきいきと生活できるよう取り組んでおられるNPOの活動をお聞きした。震災後、放射線の影響を心配した親は、戸外で遊ばせることを躊躇せざるをえない状況にあったが、そのことが子どもの精神状況を不安定なものにしていた。そこで住民がたちあがり自治体や企業の協力によって公園を除染し、大規模な遊戯・スポーツ施設を建設するにいたったということであった。
災害発生以降、行政任せに終るのではなく、住民自身が互いに力をあわせて問題に対処していくことの重要性が示された一例であった。今視察を契機にフクシマとの「絆」をより深めていきたい。
写真 写真
写真