【関西北陸ブロック】のお知らせ

【学生委員長コラム】12月

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 僕には1年前から1つの夢(目標?)があった。それは(自分の担当の京滋・奈良)エリアフェスティバルで自信満々に方針総括をすること。「1年間みんな頑張ってきたね!」と400人を前に話すことだった。

 しかし、今年の京滋・奈良エリアフェスティバルではその時間は持たなかった。誰かに何かを言われたわけでもなく企画長としてエリフェスを作る中で「この時間、要らないな」と自分で思って割愛したのだ。代わりに総括を次年度の担当の子に伝えて19年度の総括と20年度の方針の話をまとめてしてもらった。これはブロック統合を経て「ブロック方針」の型が一定固まり定着してきた現状と、参加者に19年度と20年度を別々に捉えてほしくないという想いから決断したことだ。引き継いでくれた先輩からも引き継がれた後輩からも「斬新だね」と言われながら、自分自身どこかに悔しい思いも抱えながら(笑)、それでも今年の経験や学びとのつながりの中で来年の展望をイメージできるようなブロック方針発表の時間をつくろうということにした。

 さて、今年の夏どこかで「ホントのウソ」という言葉を聞いた。今まで正しかったこと正しいと思っていたことがそうでなくなる瞬間がある、ということだそう。それは、今までやってきたことが間違っていたと気づくとか、やってきたことを否定したり壊したりして何かを始めようとかいうわけではないと思う。今までは「ホント(≒正)」で通っていたものが、「ホント」ではまかり通らなくなることがある、ということだろう。組合員の生活の変化の中で、移りゆく社会情勢のなかで、また大学生協の取り組み(事業・活動)の幅が広がる中で、今までは「ホント」だったことを「ウソ」と言わなくてはいけないときがあるのだ。確かに自分や自分が尊敬している人たちがやってきたことや良い思い出として記憶されていることを「ウソ」として扱うのは誰だって嫌である。だけど一方で勇気を持たなくてはいけない瞬間が多々あることも事実だ。

 2月、思い付きから初めて書いた「学生委員長コラム」は「変(わる)」がキーワードだったと記憶している。連合会・関西北陸ブロックも、大学生協事業連合も、今年に引き続きまだしばらくは「変わり目」であり続けるだろう。学生のところではその変化がいよいよ「学び合いの場」にも大きく表れてくると思う。その中で今まで「ホント」だったものだけに目を向け新しいことに抵抗し続けるのではなく、その意味や効果を考えながら、これからの「ホント」を大事に育てていきたい。


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