【関西北陸ブロック】のお知らせ

【学生委員長コラム】5月

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(PDF版:190510 学生委員長コラム【5月】.pdf

 今、ブロック学生事務局の店舗担当が「ひとことカード」の投稿数や回答などについて数値的に分析をしてくれている。結果はまだ出ていないが、数字に着目することで見えてくるものは多いと思う。
 学生委員会で活動をしていると「想い」に目が行く。もちろん、大学生協運動をする中で「想い」は大切である。大学生協が大事にしてきたこと、大学生協の組合員として大切にしてきたことを学び、実践していくことは学生事務局としても重要視している部分だ。一方、学生委員会活動をしている人間は「数字」から目を背けがちなのも事実。「大学生協は利益を目的としていないから」と。かくいう私もそうやって活動していた時期がある。
 だが、「その数字がなにを表しているか」を考え出すと数字が私たちの取り組みを支えていることがわかる。
 たとえば新学期。「生協の加入者数」や「共済の加入者数」は何を表しているのだろう...? 思うに、それは新学期の様々な取り組みを通して「大学生協の良さ」「共済の魅力」に新入生やその保護者が「共感した数」だろう。そして「共感」で仲間を増やしていくことはまさに私たちが大事にしたい「協同組合らしさ」のひとつだろう。
 そしてその「数字」を上げるためにはどうするかを考えることはどうだろう。きっとそれは、「組合員の参加(まずは利用?)」を増やすためにはどうすればいいか、を考えることだ。そして考えていくと、設備やサービスの質など手が出しづらい大それたことではなく、生協が自分たちの大学の中で自分たちに必要なモノやコトで自分たちの生活を支えていることやこれは「自分たちの」生協なのだという意識を増やすことの方が安定して数字につながることがわかる。多くの学生委員が「これを大事にするんだ!」ということがきちんと実践されていれば、実際に数字につながっているのだ。
 つまり、学生のことば・目線で大学生協の活動においての「数字」を考えるとその役割は大きく2つだ。
ひとつは自分たちの取り組みの「絶対評価」だ。自分たちの取り組みが実際に他の組合員に影響していることがわかる。実際に振り返りで数字を職員・学生で一緒に振り返っている生協では、学生委員のモチベーションが上がっていたり自信につながったりしている。
 もうひとつは、自分たち取り組みが理想だけに走りすぎないためのストッパーのような役割だ。数字を通して取り組みを考えることで、理念だけの宙に浮いた取り組みではなく、実際の自分や周りの組合員の生活に寄り添った、地に足をつけた取り組みが行えるのではないだろうか。余談だが、大学生協が長く生き続けている理由に「お店を持っている」ことを挙げている研究者もいる。
 では、ひとことカードを数値で分析すると何が見えてくるのだろう...。近く、会員生協に結果は共有すると聞いている。ぜひ少し自分たちでも考えてみてほしい。お楽しみに。


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大阪樟蔭女子大学生協「私も一言カード」

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