【関西北陸ブロック】のお知らせ

【学生委員長コラム】8月

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(PDF版:190809 学生委員長コラム【8月】.pdf

 全国学生委員のメンバーでもあるので、今「全国学生委員長セミナー」(以下、長セミ)の作りこみをしている。企画もほぼ完成し、今はスライドの締め切りに首を絞められている最中だ。こんな夏休みもある。
 今年の長セミでは、リーダー論に入る前の協同組合学習の時間や大学生協へ理解を深める時間を例年以上に丁寧にやる。その中で大学生協の過去と未来を考えるのだが、この部分に3日中の2日を費やす。なぜ正副学生委員長としてこういうことを考えていくのかは本稿の趣旨からずれるのでここでは割愛するが、その準備にあたり全国学生委員(学生常勤+各ブロック学生委員長と東京・関西北陸ブロックの副学生委員長)で分担してたくさんの職員にインタビューに伺った。関西北陸でも3人ほど専務経験のある職員から話を聴いた。
 口をそろえて言うのは「大学生の生活のため」「そこの学生に必要か否か」。それには大学との関係、社会との関係が影響していて、学生委員会向けのセミナーや各種基幹会議で提案する方針策定の話と変わらない。やはり大事なことはそこか、と思った。一方で、事業を成り立たせるための「妥協点」もいくつか耳にした。対組合員だけでは片付かないこともある。大学との関係、競合との関係、規模との関係、地域との関係......。そこで気が付いたのは、それぞれの生協がそれぞれなりに「大学生協らしさ」をいかに出しながら事業を成り立たせるか、「運動」と「事業」の両方をきちんと理解してバランスをとるために工夫をしているということだ。活発な生協ほど全体をマネジメントする人がたくさん考えて工夫しながらやっている。
 そういえば、今回は大学生協が今置かれている状況ごとに5つの分散会を行う。少し短絡的な分け方にブロックでもいくつもご意見をいただいたが(結局、議論を進める便宜上ということで4つ予定を5つに分けて実施することになった)、その中にこんな意見があった。
(ある職員)「こんなに簡単にパターン分けはできない。だから、面白い。」
 全国から集まったインタビューの中には、解散した生協の話も2つほど入っている。組合員・大学自身にどれだけの熱意があるか。----そしてそれが、現在設立準備に奔走する大学のことを思い出させる。ブロックとして、「学生・大学:自分たちの力でがんばってやります!」と目の奥に炎を上げる彼ら彼女らのサポートとして、なにができるだろうか...みたいなことも頭をよぎる。
 話が逸れたが、全国の職員に協力してもらいながら作った今年の長セミ。ここで3日間議論し頭にシワを増やした学生が、水上からの帰路何を考え、自大学生協でどんなアクションを起こすのか、楽しみでならない。


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