【関西北陸ブロック】のお知らせ

【学生委員長コラム】2月

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(PDF版:190207 学生委員長コラム【2月】.pdf

先日、おもしろい話を聞いた。「65%」という数字の話だ。これは、2011年にアメリカかどこかの学者が出した数字だそう。表しているのは、2011年当時に小学1年生だった子たちが20年後(つまり26歳とか27歳とか)に仕事に就くときに、今(2011年)現在ない仕事に就く割合。65%の子どもたちが今ない仕事に就く、ということで世の中がすごい勢いで動いているんだと思わされる。

そういえば、大学生協を見ても事業連合が全国合併していたり、私立大学が子会社を作り始めたりと大きな変化が起こっている。担当している京都大学生協でも新年の部内報にこの大きな変化に関する話がいくつか見られた。ブロック事務局長も今年の漢字は「変」だ!と言っていた(ヘンなわけではありません。笑。)

 65%の話を私にしてくれた人は、こういう中で最後に助けてくれるのは「勉強だ」と言っていた。あえて「勉強」という言葉を使っていたところに、知識や知恵が助けてくれるということだけでなく、勉強方法を知っているということも大事だと感じる。大学生協にとっては、きっとこの60年の歴史の中で培われてきたもの、生協職員の経験、そして組合員であるいろんな分野の研究者(先生や院生)がその「勉強」にあたる力なのだと思う。

 一方で、「勉強だけじゃ無理だろ」と思う自分もいる。ただ柔軟に対応していくだけではだめだと思うのだ。大学生協がこれまで大切にしてきたことで絶対に譲ってはいけないことがあるはずだ。

 1月末に、学生事務局活動指針をまとめた。学生事務局の先輩、学生常勤、会員生協の職員、事務局職員、この半年の学生事務局見習い期間にお話しをしたことから「学生事務局とはどういう存在であるべきか」「そのうえでどう動いていきたいか」を20人で考えた結果だ。

20人の意見を集約する中で、頭をよぎった言葉がある。

「あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。」(ガンジー)

 変わりゆく世の中で大学生協が生き抜くために、現実の問題と向き合ってくれているのが生協職員や各大学生協の理事会メンバーだとするならば、学生事務局は理想を語り続ける立場かもしれない。大学生協が目指す「よりよき生活と平和」のために、「みんなでみんなの生協をつくる」ために、すべての学生が「学業継続」していくために、大学生協の理想を、志を、根気強く一年間語り続け広げ続けていきたい。そういう役割なのかな、と。

 まだまだ模索しながらではあるけれど、いよいよ始まった2019年度。20人と大所帯のブロック学生事務局みんなで精いっぱい走り抜けたい。

(2019年2月7日)


イチオシ企画.jpg

奈良高等工業専門学校生協「タヌロー喫茶」

企画の詳細は《 K's NEWS Vol.034 》をご参照ください。

いつもの食堂が定期テスト前の憩いの場に。
先生も生徒もたくさん来て、直接みんなが顔を合わせて会話が生まれていたらしい。
直接話す、コミュニケーションの場になる食堂。めっちゃいいなあ。

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