関西北陸ブロック方針の構造

|関西北陸ブロック方針の構造「ありたい姿」と「実現に向けて」

2019年度以降の関西北陸ブロック方針は、「組合員のありたい姿」と「実現に向けて」の大きく2点で構成されます。

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●「組合員のありたい姿」

私たち組合員がよりよき生活と平和を実現していくために、組合員一人ひとりが「このような姿であるべき」「このような姿になりたいな」という組合員の姿勢を表現しているものです。したがって、文章の主語は各大学生協の「組合員」となっており、長期的な視野でこのような組合員が増やせるといいなという方向性を示しています。

●「実現に向けて」

上記の「組合員のありたい姿」を組合員が実現できるよう、それぞれの大学生協がどのような点を意識して取組みを進めていくべきかを示しています。したがって、文章の主語は「大学生協/関西北陸ブロックの48会員生協」となっており、前年度の到達を踏まえて単年度で振り返る方向性を示しています。

●「課題」と「行動提案」

「組合員のありたい姿」を念頭に、「実現に向けて」をさらに具体化させたものとして、「課題」と「行動提案」も方針に盛り込んでいます。これらの「課題」と「行動提案」については、すべての大学生協で実施すべき取組みではなく、自大学生協の状況や現時点での到達も踏まえた上で、具体的な行動を起こすためのヒントとして活用しましょう

|4つの「ありたい姿」と「大学生活協同組合」

2_2_大学生協の言葉分解.jpg「大学生活協同組合」という単語とその使命から、大学生協として願う「組合員のありたい姿」を4つ導き出しました。

日ごろは何気なく使っている「大学生活協同組合」という単語ですが、改めて私たちのアイデンティティについて考える材料として捉えることができます。

●ありたい姿(1)「ともにつくる」 と 「協同組合」

「協同組合」という組織は、「よりよい○○活動」を実現するために、自発的に集まって構成される組織と定義することができます。(例:生活協同組合は「よりよい生活」の実現、農業協同組合は「よりよい農業活動」の実現。)

私たちは「協同組合組織」であることを改めて認識し、組合員が自発的に運営参加することで大学生協を組合員一人ひとりがともに作っているという意識を持てるように、取り組みを展開していくことが求められます。

●ありたい姿(2)「安全・安心」 と 「(大学)生活」

大学での「生活」をより良くしていくという視点から、大学生としての健康的な生活を実現しあらゆるチャレンジができる環境を作ることも必要です。若者を中心に多様な大学の構成員が安全・安心に生活を過ごすことで行動の可能性を広げられるよう、さまざまな取り組みを展開していくことが求められます。

●ありたい姿(3)「学びと成長」 と 「大学(生活)」

私たちの活動フィールドである「大学」では、学生・教職員を含めたすべての人が学修・研究活動を通じて日々成長しています。また、学生組合員の多くはキャンパスライフすべてを通じて、社会人の一歩手前の存在として成長しています。組合員が「学びと成長」を実感し、なりたい姿を実現できる取り組みの展開が求められます。

●ありたい姿(4)「社会に生きる」 と 「生活協同組合」

「生活協同組合」が大切にしたいアイデンティティのひとつに、コミュニティ(大学を中心とした地域)に根付いた組織として地域社会の持続可能な発展へ関与していくことがあります。その前提として、組合員一人ひとりが社会の構成員であることを意識・実感し、行動を起こせられるよう、働きかけを進めていくことが求められます。

|「実現に向けて」の3段階

それぞれの「ありたい姿」に対し、「実現に向けて」会員生協が取り組むことを、3つの段階で提示しています。

●実現に向けて(1) 【HOP】「組合員のありたい姿」を実現する第一歩として、まず取り組むべき内容

●実現に向けて(2) 【STEP】「組合員のありたい姿」をさらに実現するために、レベルアップして取り組む内容

●実現に向けて(3) 【JUMP】「組合員のありたい姿」を1生協で実現するのではなく、連携を通じて可能性を広げる内容